予防接種には、感染症が流行することを防ぐとともに、病気にかからないようにする、あるいはかかっても重症化しないようにする役割があります。
当院では以下の各種予防接種(定期接種および任意接種)を行っております。
◆MR麻疹風疹混合
◆4種混合
◆DPT3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)
◆DT2種混合(ジフテリア、破傷風)
◆日本脳炎
◆インフルエンザ
◆帯状疱疹(水ぼうそう)ワクチン
◆流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
◆成人用肺炎球菌
予約制になりますので、まずは当院までご連絡ください。
インフルエンザ
インフルエンザは通常の「かぜ」と比べ、急に38~40度の高熱がでるのが特徴です。全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛といった症状も現れます。
インフルエンザを予防するためには、「マスク」「うがい」「手洗い」のほか、流行前のワクチン接種が有効です。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対応するために、予防接種も毎年行う必要があります。
インフルエンザは例年12月下旬~翌3月頃に流行するので、10月下旬~12月に接種することをお勧めします。
おたふくかぜ
おたふくかぜは、別名流行性耳下腺炎とも言われ、耳下腺のみならず顎下腺に痛みをともなう腫れと発熱を生じます。
咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染により広がります。
一般的には、1週間ほどで自然治癒しますが、無菌性髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、難治性の難聴などの合併症難聴をおこすことがあります。
帯状疱疹ワクチン
水痘・帯状疱疹ウイルスは、感染力・伝播力は強く、全身の発疹と発熱といった症状が現れます。ワクチンを受けなければ5歳までに約80%の小児がかかるといわれる感染症です。
ウイルスは治癒した後も、神経節に一生潜伏感染しています。加齢、免疫力低下などによりウイルスが再活性化し、帯状疱疹となって現れます。発症すると、体の片側に水疱を伴う紅斑が帯状に広がります。
特に50歳を超えると発症する方が多く、高齢の場合、痛みが長引いたり、重篤な合併症などを起こす可能性が高いため、ワクチンの接種をお勧めしています。
成人用肺炎球菌ワクチン
肺炎は、がん、心臓病に続いて、日本人の死因の第3位を占めています。
特に高齢者や慢性疾患をお持ちの方などには、細菌性肺炎が原因の多くを占めており、その肺炎を予防するための一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。